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Vintage Guitarのウェブサイト上の“Classic Instruments”という連載記事のコーナーにて、1940年製Gibson J-35が特集されました。ギブソンがドレッドノート・モデルのマーケットに進出した頃の歴史をかいつまみながら、記事は1930年代に市場に投入されたJ-35モデルに焦点を当て、そのモデル名は当時の販売価格である$35に由来すると綴られています。

 

 

“当時お値ごろな価格設定であったのですが、J-35は軽量な造りでサウンドも素晴らしく、非常に良くできたギターだったのです” と記者は記しています。“初期のJ-35は、尖った先端の形状をしたいわゆるフレンチヒールというヒールの形状をしていたのですが、1939年頃までにギブソン社はより幅広で丸みの強いヒールの形状へと仕様を変えていき、ナチュラルフィ二ッシュのカラーオプションを追加しました。1940年までには、ボディトップのブレーシングは、ブリッジ下でのスキャロップされたトーンバーが3本から2本へと変更になりました。J-35の生産は1943年までで終了となりました”

記事によると、当時のギブソン社は、戦前に生産したギブソンの他のどのドレッドノートモデルよりも遥かに多くの本数のJ-35モデルを生産していた、とのことです。1937年から1940年にかけては、年間平均で380本規模を生産していましたが、1941年には、J-35の生産規模が年間855本規模にまで急上昇したとのことです。

“新作のJ-35は現在、お求め安い設定のギターとして販売されていますが、コレクターやミュージシャンンから木材の理由だけではないその理想的で文句のつけようのないサウンドが高い評価を受けています。実際には、トップ板は若干薄く、質量の軽いブレーシングを使うことで軽量に作られており、それにより素晴らしいトーンに加え勢いあるパワー感にもつながっているのです” と記者はコメントしこう付け加えています。“適切にメンテナンスされているのであればJ-35は素晴らしいギターでしょう。同時に、ギターの販売価格は必ずしもそのサウンドの素晴らしさ・好ましさとは一致しないという一例となりましたね”

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