テッド・ニュージェント所有の1962年製のギブソン・バードランドが近頃、Vintage Guitarのウェブサイトの“Classic Instruments”という連載記事のなかで特集されました。その記事では、Byrdlandを“ギブソンのエレクトリックギターの中でも珍しい” と称しています。
“ギタリストのBilly ByrdとHank Garlandからの意見や意向が取り入れられデザインされ、そのモデル名称も彼らの姓名から由来する同モデルは、1950年代の中盤にギブソン社初のシンライン・ホローボディ・モデルの一機種として市場に導入されました” と記者は記しています。“その23 1/2″スケールは珍しく、プロフェッショナル向けのギターというよりも典型的なスチューデントモデルのようでした。
“スタンダード仕様のByrdlandは、もともとP-90ピックアップ付きで、1950年代の後半にハムバッカー搭載となりました。予め用意されたカラーはサンバーストとナチュラルで、ギブソン社はスプルーストップ仕様、メイプル・トップ仕様に加え、先端の丸まったヴェネチアン・カッタウェイ仕様と先端の尖ったフロレンタイン・カッタウェイ仕様の両方を製造していました”
The Amboy Dukes在籍時以来、ニュージェントがByrdlandを所有していることが分かった後、記者は当時のギターテクニシャンだったDean Mitchellからの逸話を語っています。
“私はギターの擦れた箇所を見ていたんです…” とMitchellは語ります。“そして私はテッドに、その傷をサンドペーパーで修正してラッカーをのせて修正をしたほうがよいか、尋ねたのです。彼の反応は、万が一私がそこに手をつけたら撃ち殺すぞ、というものでした。テッドはそのギターがWillie Nelsonのアコースティックギターのようになってほしいと願ってましたね!”